TASCAM US-2x2 でのスピーカー測定 #1
自作スピーカーの計測に、オーディオインターフェイスの、TASCAM US-2x2を使う事にした。
測定用コンデンサーマイクが必須なので、それに対応するファンタム電源がある事が条件で、
数あるインターフェイスの中から、TASCAM US-2x2を選んでみた。
1入力のもっと低価格なインターフェイスでもスピーカー計測だけなら十分だと思ったが、
あえてTASCAM US-2x2にしたのは、LINE OUTがバランス出力になっているのが決め手。
本格的な業務用インターフェイス機材だと入出力がバランスになっているのが普通。
バランス出力のあるインターフェイスに絞ると、TASCAM US-2x2が最も低価格だった。
音声出力に多少でもこだわりのあるオーディオインターフェイスを選んでみたかったので、
TASCAM US-2x2に最終的に決めた。
長いケーブルの引き回しだとノイズの問題があるのでバランス接続は有効だが、
家庭用の一般的なアンプはアンバランスのRCA入力が普通。
とりあえず繋げて音を聞くためにアンバランスのRCA入力に接続してみた。
TASCAM US-2x2サポートサイトでは、例としてアンバランス入力に繋げているので問題は無い。
実際コールドとグランドを繋げるだけの簡単な変換プラグの接続でも全くOKだった。
しかしながらバランス出力に拘ってTASCAM US-2x2を選んだので、
平衡-不平衡の変換回路のシングルエンド変換機は後に自作する予定。
音は、非常にくっきりとした音像が印象的。
DAWで動くオーディオインターフェイスなので、それが普通。
DACチップはCirrus Logic CS4272。
中音域から高音域にかけて硬質な音がバリバリと出てくる感じ。
バスパワーで動いているのでUSBからのノイズの影響は多少受けているのかも。
しかしながら低音もしっかり出ていて、音域のバランスは良い。
付属のSONARをインストールしてテスト的に音楽を聴いてみると、
ASIOドライバーの効果なのか、もの凄く音がくっきりと聴こえたのには驚いた。
これは新しいリスニング経験だった。
DAWで使うモニターライクな硬質な音が新鮮で、このインターフェイスの音にハマっている。