SC808 改造 その14
SC808 U1 U2 U3 U4 オペアンプ交換 part 11
U1: 差動合成 LINE出力 - LT1115 x2
U3,U4: LPF - LT1364
U2: PHONE出力 - LT1469
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LT1115 - 超低ノイズ、低歪み、オーディオ・オペアンプ
LT1115は現在量産中のモノリシックIC製品では最も低ノイズのオーディオ用オペアンプICであり、
そのノイズ性能(0.9nV/√Hz@1kHz)は
高スルーレート(>15V/μs)および超低歪み率と両立したスペックを実現
アプリケーション
●高品質オーディオ・プリアンプ
●超低ノイズインストルメンテーションアンプ
●低歪み率発振器
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差動合成部に、一回路のLinear TechnologyのLT1115を2個使用。
これは前のpart 10で使用した、LT1364 とは大きく違う。
音域の広さはほぼ同じながら、音の分離感、解像感が大幅に向上。
音場に広がり、奥行が出る。
ボーカルに実体感が出て、非常にリアル。
出音に繊細さを感じる。
LT1115を差動合成部に入れて、Linear Technologyのオペアンプに統一した、
今回の交換は中々良い印象。
比較すると、この組み合わせが最も好みと言える。
唯一問題となるのが、一回路DIPのLT1115を2個使用するためには、
変換基板を使う必要がある事。
DIPのLT1115を2個付ける変換基板が、ソケット周囲のコンデンサー等と干渉する可能性がある。
さらにSC808本体のシールドカバーとの高さ方向の干渉の可能性も生じる。
今回の変換基板(千石電商で購入 基板裏にバイパスコンデンサーがつけられる)は、
干渉が発生しなかったがギリギリ。
カバーとの高さ方向の干渉は、LT1115を基板に直付けする事で解決。
ソケットをつけた場合、SC808本体のシールドカバーと当たる。
設置する際に、細かな注意点があるものの、
差動合成部にLT1115を2個付ける改造は、非常に良いという結論。
評価 ★★★★★ 5