SC808 改造 その13
SC808 U1 U2 U3 U4 オペアンプ交換 part 10
U1: 差動合成 LINE出力 - LT1364
U3,U4: LPF - LT1364
U2: PHONE出力 - LT1469
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LT1364 - デュアルおよびクワッド70MHz、1000V/μsオペアンプ
スルーレート: 1000V/μs
ユニティゲインで安定動作
入力ノイズ電圧: 9nV/√Hz
アプリケーション
●アクティブ・フィルタ
●広帯域アンプ
LT1469 - 90MHz、22V/μs、16ビット精度デュアル・オペアンプ
90MHz利得帯域幅、f=100kHz
ユニティゲインで安定動作
入力ノイズ電圧:5nV/√Hz
アプリケーション
●高精度計測
●高精度データ収集システム
●低歪みアクティブ・フィルタ
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LPFと差動合成部に、飛び抜けて高いスルーレート値1000V/μsの、
LT1364を使用。
高音域から低音域まですべての音域が万遍なく出ている。
加えて低音量でも迫ってくるようなパワー感が感じられる。
しかしながら、その結果として繊細な音の分離感は少な目。
確かにくっきりとした音像は有るが、全体が塊りのように押し寄せて来る印象。
ちょっと今までにない音だが、繊細なリスニング感は今一歩。
何か惜しいが、悪くは無い。
PHONE出力に同じくLinear Technologyの、
LT1469。
LT1469も利得帯域幅積が高く広帯域で、アクティブフィルタ向きだが、
ヘッドフォン出力でも悪くはない印象。
LINEの音と似た傾向は感じられるが、
ヘッドフォンだと細やかな音。